9年前にこの大学に着任して、もっとも驚いたことのひとつが保護者懇談会でした。調べてみると、すぐに多くの大学で実施されていることに気づきましたが、当時は、「大学にも保護者懇談会があるのか!」とカルチャーショックを受けたものです。
もちろん、今では保護者懇談会の目的も、その重要性も、理解しています。
目的は、(1)大学と保護者の相互理解を深め円滑に教育を実施する、(2)教職員と保護者が一体となって修学の質的向上を図る、(3)1〜2を通じて保護者の大学に対する満足度を高める、といったところでしょう。
ただ、これらの目的(とくに2番)通りに保護者懇談会が機能しているかというと、いささかアヤシイのですね。
まず1番。円滑な教育を阻害するような保護者は、幸いなことに、ほとんどいらっしゃいません。留年が確定したときに相談にこられる方はもちろんおられますが、理不尽な主張を振りかざす方はみたことがありません。だから、本学では1番という目的自体が重要ではありません。
次に2番。懇談会に出席される方々というのは、学修上とくに問題のない学生の保護者ばかりで、ぜひとも助力が必要な指導困難学生については、保護者が出席することはほとんどありません。ほとんどないものだから、たまにいらっしゃっても教職員と保護者の具体的な連携方法が確立されていません。場当たり的な対応しかできず、貴重な連携のチャンスが生かされずに終わってしまうこともあります。(ということが後になって分かる)
最後に3番。出席される保護者の割合が低いです。ウチの学科の場合、在校生の15%くらいの保護者が来られるという感じでしょうか。子どもの学修や就職の相談だけでなく、保護者自身にも楽しんでもらうための仕掛けがないとだめでしょう。
保護者懇談会。やるのはいいのですが、改善の余地がいろいろとありそうです。
…と考えて、とりあえず保護者にニューズレターを渡そうと提案したら、「言いだしっぺが作れ」という話になって、このところDTP作業に追われていました。