2008年4月アーカイブ

ブログは大学教員の「業務」か

学術研究
1研究環境の整備
2専門の研究活動
3著書・論文の刊行
4学会発表
5学会の運営
6研究費補助金の申請
7サバティカル
8専門の研修への参加
教育
9カリキュラム・開講科目表の編成、時間割作成
10学生ニーズの把握と教育の企画
11ガイダンス、一泊研修
12履修指導
13学生相談、クラスミーティング
14オフィスアワーや個別指導
15メール、WBT、LMSによる課外指導
16ブログやSNSによる学生との一体感醸成
17授業担当
18研究指導
19学力の把握と学生管理
20成績評価
21教育内容・方法の工夫
22授業計画の作成
23教材研究
24教材作成
25教育機器の管理
26実習先との連絡・調整
27学生授業アンケートの実施
28FD研修への参加
大学運営・管理
29職場環境・人間関係の改善
30人事の管理
31受験生の選抜、入試作問
32学科、学部、大学行事
33教室会議・専攻会議の活動
34ワーキンググループの活動
35委員会の活動
36教授会の活動
37予算の立案
38将来構想の企画
39各種情報の収集と分析
40広報内容の検討
41パンフレット等の作成
42ホームページの管理
43補助金の申請
44自己評価報告書の作成
45学内各機関との連絡・調整
46入学式、卒業式
47人権研修への参加
社会活動
48地域との交流
49業界、企業、団体との交流
50講演、セミナー等での講師
51マスメディア等への露出
52ブログ等による社会還元
53審議会、研究会などの活動
営業活動その他
54オープンキャンパス
55高校等への出張講義
56高校訪問
57進路説明会
58保護者懇談会
59ホームカミングデイ
60サークルの顧問
61入試監督業務
 .
 左の表は、昨年度ぼくが組合の委員長だったとき、大学教員の「業務」の範囲を示すために作ったものです。労使交渉の中では、これらのうち、どこまでが俸給の範囲内であり、どこからが手当ての対象なのかについて話し合われました。

 まぁ、さしあたってそれはどうでもよくて、今回のテーマは表の16と52です。すなわち、ブログの執筆は大学教員の「業務」(所属組織からの報酬を対価とする労働)なのかどうか。

 もちろん、所属組織からの業務命令がある場合は公式の業務ということになります。しかし、教員が自発的に、自らの裁量で、学生との情緒的一体感を高めるために、あるいは研究成果を社会に還元するためにブログを執筆する場合、それは所属組織の「業務」に当たるかのかどうか。

 一般の企業においては、たとえ職員のブログが営業上のメリットをもたらしたり、企業イメージを向上させる広報上のメリットが生じている場合でも、業務命令がないかぎり、ブログの執筆は「業務」扱いにはならないでしょう。むしろ、就業時間内に執筆していれば、就業規則によっては職務専念義務違反に問われますし、会社の資産(PCやネットワーク)を不当に流用したということで横領扱いされることすらあります。ブログだけでなく、表の48〜53の「社会活動」は、いずれも企業では就業規則によって禁じられていることが多いです。職務専念義務を脅かす活動であると考えられているためでしょう。

 ところが、大学教員の場合、これらの「社会活動」が教員評価の査定項目に挙げられていますし、第三者機関による認証評価でも審査項目に数えられています。いずれも、禁止されるどころか、教員の業績として評価され、積極的な活動を奨励されています。

 では、ブログの執筆は、所属組織における「業務」といえるのか?

 法律家がどう判断するかは分かりませんが、私見では、表の16の用途であれば「業務」であり、52(を含めた「社会活動」全般)は「業務」ではない。なぜなら、「社会活動」は研究者の倫理的責務として行うものであって、教員の仕事としてやるものではないというのが一般的な見解だと思われるためです。

 「社会活動」が教員評価の査定項目に含まれているのも、教員としての職務を遂行する能力をあらわす指標のひとつだからであって、「業務」の一部だからというわけではないでしょう。「社会活動」をいっさいやらなかったからといって、評価が下がるわけではないのはそのためです。

 ただ、実際にはそうキレイに線引きできるわけではありません。なぜなら、52の用途で運用されているブログであっても、実名で運用されていたり、学生たちにURLが周知されている場合、16の機能を併せ持つからです。

 例えば、今月27日のエントリーで紹介した事例では、問題とされた先生のブログは私論を書き並べたものであると同時に、ゼミのウェブを兼ねていたようです。とすると、あのブログの暴論群は、ただホンネを書きなぐっただけでなく、「あたしは腹を割って話すから、学生たちも胸を開きなさい」というメッセージをこめていたのかもしれません。うーん、あの内容からすると、ちょっと好意的に解釈しすぎかな。

 ともかく、大学教員のブログは、「業務」かどうかの線引きがたいへん難しい。大学教員の仕事自体、裁量が大きすぎてどこまでが「業務」といえるのかよくわからないのですが、中でも、ブログの執筆はビミョーな位置にあるなぁという話でした。

 ちなみに、ぼくは完全に業務だと考えてこのブログを運営しています。書いている内容はぼく個人の見解ですが、この活動自体は第一義的に所属校とその学生たちのためです。副次的に専門知識を少しでも社会に還元できたらいいな、ぐらいの感覚ですね。大学のサーバーを利用しているのは、そういうわけです。したがって、万が一、執筆内容に大学側からクレームがついたら(そうならないように心がけてはいますが)、大学側の指導に従います。

 それに対して、より専門的な研究内容を社会に還元するために、院生のころから10年以上やっている個人サイトの内容に大学側からクレームが寄せられたら、あらゆる手段を使って徹底的に闘うことになりますね。その辺の使い分けはきっちりやっているつもりです。

 読後は↓クリックをお願いします。

 にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ

もしかしてみんな休講にした?

 気持ちのいい天気です。何台ものツーリングバイクとすれ違いました。

 授業回数を15回確保しなければならないということで、休日でも授業はあります。とはいえ、今日は3年生と4年生のゼミが一つずつ。課題でも与えて休講にすればよかったなぁと思いながら出勤しましたが、構内がみょうにサビシイ。

 もしかして、みんな休講にした? 学生たちが、何度も「本当に授業やるんですか?」って聞いてきていたのは、ひょっとして、そういうこと? ……orz


 にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ 人気blogランキングへ

韓国の受験教育

 朝鮮日報オンラインの記事ウェブ魚拓版)を一つ紹介します。見出しは「米名門大入学のため韓国で過酷な教育=NYT紙」

 米紙ニューヨーク・タイムズは、アイビー・リーグ(米東北部の名門私立8大学)に生徒を入学させることに熱を上げる韓国の「エリート」高校を批判した。

 同紙は27日、テウォン外国語高校と民族史観高校を紹介し、「両校の教育方式は過酷だ」と報じた。

 同紙はテウォン外国語高校で米国留学を志望しているある女子生徒の話として、「朝6時に起き、6時50分に学校のバスで登校、夜10時50分に夜間学習の終わりを告げるチャイムが鳴ったら帰る」と報じた。(以下、略)

 「6時50分にバスで登校」までは、フツーじゃんと思って読みましたが、下校が夜10時50分というのは、たしかにすごい。ようするに、通常授業のほかに予備校の機能をもっているということですね。

 ただ、アメリカの教育観からすれば異様に思われるとしても、日本や後発工業国の教育観からは「過酷だ」とまでは言い切れないでしょう。実際、放課後に予備校に通っていれば「夜10時50分に帰宅準備」というケースはめずらしくありませんし、文部科学省の縛りさえなければ日本の高校でも同じようにやりたいところは少なくないはずです。

 それでも、やっぱりすごいのです。何がすごいって、これだけの教育システムを運営するには、おそらく2交代制で教員を確保したり、有能な外国語教員を雇用するなど相当な人件費がかかっているはずですが、それにしては授業料が安いのです。

 テウォン外国語高校のウェブはこちら。かっこいい。入学案内のページに授業料の記載はなかったのですが、過去の朝鮮日報の記事(2007年11月16日)に紹介がありました。

 テウォン=大元の年間授業料は484万2000ウォン(約50万円)です。公立高校の学費に比べるとはるかに高額ですが、日本の一般的な私立高校と同じ水準ですね。私立高校の学費に予備校の学費を合わせると日本でも韓国でも年間100万円近い支出になりますので、それを考えると格安だといっていい。もしかすると、授業料のほかに補習費用として徴収される金額が隠れているのかもしれませんが、いくらなんでも授業料と同額ということはないでしょう。しかも、高校と予備校がシームレスで連携されているので教育効果も高いと思われます。おまけに、バスの送迎つきなので、安心でもある。どう考えてもリーズナブルです。

 いったいどうやって経営が成り立っているのか、詳しく聞いてみたいものです。


 にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ 人気blogランキングへ

 このところ、ネットで「青学の瀬尾」というキーワードを見るようになって、何の話だろうと思っていたのですが…

 産経ニュース(4月26日付)から引用;

 青山学院大学(伊藤定良学長、東京都渋谷区)は25日、同大学の教員が個人HP(ホームページ)に記した記述が不適切だったとして、学長名義での謝罪文を大学HPに掲載した。

 問題となった記述は、国際政治経済学部の瀬尾佳美准教授(環境経済学)の個人HP内のもの。
 (以下、略)→記事全文のウェブ魚拓

 こちらが伊藤学長の見解(pdf)。「見解」と題してはいますが、記事の通り、事実上の謝罪です。

 なんとも不愉快な話ですね。

 おそらく電話で苦情を訴えてくる人もいたでしょう。メールでのクレームはさらに多かったと思います。

 しかし、いくら反感を買う内容を含んでいたとしても、どれだけ非常識な表現を用いていたとしても、大学教員が私的な立場で書いたものに対して学長が公式に謝罪をしてしまうというのは、およそ信じがたい愚行だと、ぼくは思いますね。

 なぜなら、(1)大学のイメージ低下を防ぎたいという経営判断から、学問の自由と言論の自由をみずから放棄し、世論におもねる大学であるということを標榜してしまった、(2)私的な言論に対して、所属組織の長が公式に謝罪するという筋違いを犯すことで、論理や理性よりも情緒を重視する組織であることをさらけ出してしまった、(3)問題の教員と議論すらせずに学長が一方的に謝罪(=断罪)してしまったことで、青学の教職員の言論を萎縮させてしまった、と考えられるからです。

 (1)学問の自由、言論の自由

 学問というのは「常識」を疑うところから始まるものです。少なくとも、デカルトの方法的懐疑主義に連なるほとんどの学問は、そうです。とくに、人文・社会科学分野であれば、一般に世間で信じられている「常識」を否定してみることが重要です。

 ソクラテスやガリレオを例に出すまでもなく、その時代のその社会の「常識」からいえば、きわめて非常識で、非倫理的だと判断されてしまう研究なんて、めずらしいものではありません。もともと、学問とはそういう要素を含むものだからです。つまり、学問というものは、もともと知的な次元において「非常識」なものなのです。

 教養教育に力を入れている大学で、入学後すぐに「批判的思考」という科目が必修になっているのは、そういう「非常識」な学問の性質に慣れてもらうためにほかなりません。

 問題となったブログでは、たしかに非常に攻撃的なレトリックが使われていました。しかし、いずれも言論の範疇であって、反社会的な行為を犯したり、他人に反社会的行為を扇動したりするものではありませんでした。反論の対象にはなりえても、告訴さえあればほぼ確実に名誉毀損罪や侮辱罪に問われるであろう記述も複数ある。それでもなお、学長が一方的に断罪するべきではなかったと思います。(注:コメント欄参照)

(2)私的な言論、公式な謝罪

 私的な言論に対して異議があるのなら、私的な言論で対抗すべきです。いち教員の私的な言論に対して、権力を持つ学長が公式謝罪という形で一方的に断罪すると、反論の機会を奪うことになってしまいます。

 学長として世間に何かを訴える必要があると判断したとしても、一方的に謝罪するのではなく、たとえば当該教員と同席して会見に臨み、当該教員に反論や批判をするということでもよかったと思います。

 問題の教員だって大学人です。公式の会見の場に同席したがらないということはないでしょう。組織の傘に守られていたいと考えるような人物なら、もとから実名で攻撃的なブログを書いたりはしないはずです。

 オープンに議論したうえで、結果として、その教員本人が謝罪をするということなら、一見猿芝居に見えてもはるかに好ましい。

 でも、そうはならなかった。学長が一方的に謝罪したということは、理性的な討議をないがしろにし、ヒステリックな世論に情緒的に与して、権力をもって言論を封殺したということです。理性よりも情緒を重視する大学なんて、みずから大学の価値を貶めるようなものだと、僕には思えますがね。

(3)組織のトップが言論を封殺する

 これは青学の問題なので外野から口を挟むことではありませんが、一般論として、組織のトップが権力をもって組織構成員の言論を封殺するというのは好ましくありません。構成員が萎縮して、組織運営の潜在的な障害になるからです。

 現代の大学経営において、学長がリーダーシップを発揮して、ガバナンスを整備したり、コンプライアンスを徹底したりするのは重要なことです。でも、言論を圧殺する形でそれを達成しようとするのは、あくまで一般論としてですが、あまり有能なリーダーがやることであるとは思われませんね。

P.S.

 ただ、問題となった先生の文章ですが、「非常識」というより「下品」なんですよね。言論というより人格が問題にされている現状に、正直、あんまり同情できない。

P.P.S.

 アクセスが異様に延びているなと思ったら、ニュー速にリンクがありました。なのにコメントが一件というのは少々サビシイ気もしますが、全部にコメントできるわけじゃないしなぁ。


 にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ 人気blogランキングへ

朝採れのタケノコ

ウチの横にある山で採れたタケノコ うちの横は2方向が雑木林です。片方は大学の敷地で、もう片方は里山。

 その里山では、いまタケノコが採れます。写真は今朝採れたばかりのもの。

 といっても、採ってきたのはお隣さんですが(笑

 ヌカといっしょに持ってきてくれましたので、ありがたくいただきました。

 さて、どうやって食べましょうかねー。

(追記)

 裏山の地主さんが訪ねていらっしゃって、さらに2本タケノコ(+ぬか)を届けてくれました。なべが足りねー!




 にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ 人気blogランキングへ

たった200mが果てしなく遠い

 ポストまで歩くのが面倒で、手紙やはがきを出さなくなったのはいつごろだったかなぁ。たぶん、94年ごろにはもう電子メール以外でのやり取りはおっくうになっていたような気がします。

 情報通信技術の発展によってずいぶんいろんなことが便利になりました。ところが、そうなると、従来のサービスが異様に不便なものに感じられてしまったりしませんか? 少なくとも、もともと面倒くさがり屋の僕はそうなります。

 ぼくの個人研究室のPCにインストールされているSPSSは、もう丸一年も前に期限切れになってしまっています。分析するときは、メールで自分宛にデータを送信してから、アプリケーションサーバーにログインし、仮想デスクトップを開いて、そこからSPSSを起動しています。

 もちろん、こんなヤヤコシイことをしなくても、たった200mほど歩いて情報教育センターに行って、ディスクを借りて新バージョンをインストールすればいいだけの話です。でも、その「たった200m」の往復がねぇ、ルーティーンから外れてると、とたんに果てしなく遠く感じられてしまうのです。

 ちゃんとライセンス買ってるんだから、ネットワーク経由でインストールできるようにしようよ…。

P.S.

「たまにはクリックを…」と書いたら、ブログランキングで順位が上がってました。書いてみるもんですねー。よかったら、またお願いします(笑

 にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ 人気blogランキングへ

大学SNSは機能しているのか

 いまどきSNSを知らない人なんて多くはないだろうとは思うのですが、念のためにWikipediaから引用しておきましょう。

ソーシャル・ネットワーキング・サービス(英語: Social Network Service, SNS)は、(中略)人と人とのつながりを促進・サポートする、コミュニティ型の会員制のサービスと定義される。あるいはそういったサービスを提供するWebサイトも含まれる。

ソーシャル・ネットワーキング・サービスの主目的は、人と人とのコミュニケーションにある。友人・知人間のコミュニケーションを促進する手段や場、あるいは趣味や嗜好、居住地域、出身校、「友人の友人」といった自身と直接関係のない他人との繋がりを通じて新たな人間関係を構築する場を提供している。人の繋がりを重視して「既存の参加者からの招待がないと参加できない」というシステムになっているサービスが多いが、最近では誰でも自由に登録できるサービスも増えている。

代表的なソーシャル・ネットワーキング・サービスとして日本最大の会員数を持つmixi、世界最大の会員数を持つMySpaceがある。

また、2004年頃より大手企業各社でも社内でのコミュニケーションの活性化や内定者囲い込み、SOX法対策等にも使われはじめており、有名な事例としてはジョンソン・エンド・ジョンソン、NTT東日本の社内活用や、総務省の省内活用があげられる[1]。社内SNSには情報の地域間格差を解消するために導入している企業も多い。

 企業だけでなく、2005年ごろから大学でもSNSを導入する試みが増えています。教育GP学生支援GPなどの競争的補助金の申請にも、SNSがらみのものが毎年かならず出てきます。

 でも、大学でのSNSというのは、はたしてどの程度成功しているものなのでしょうか。上手に学生の相互作用を引き出したり、共同学習環境の構築に成功している事例もあるでしょう。でも、きっとゴーストタウン化しているところも少なくないのではないかと思うのです。

 というのも、この種の電子的コミュニティというのは、ただ容れ物を作るだけではダメなのですね。コミュニティとして成立させるための初期条件がいくつかあり、さらにそれを育てていくために工夫がいろいろと必要です。

 初期条件とは、(1)参加者がオンラインでのコミュニケーションのリテラシーを持っていること、(2)参加者が当該の電子的コミュニティによって何らかの利益を得られると実感していること、(3)参加者が当該の電子的コミュニティに帰属意識を持っていること、(4)参加者が当該の電子的コミュニティを盛り上げていこうというノルムやモラールを持っていること、(5)以上すべてを兼ね備えたリーダー的な参加者が存在すること、です。どれか一つが欠けてもうまくいきません。だいたい、SNSを導入する理由は3〜5を育成するためなのでしょうが、すでに3〜5が成立していなければSNSは機能しないのです。

 しかも、これらは一般論にすぎません。大学でのSNSともなれば、教育目的を兼ねますので匿名性なんてありません。しかも、教員も参加しています。となると、どうしたってプライベートな情報を自己開示するような使い方は制限されてしまいます。誰がそんなところで、例えば恋の悩みなんか書こうと思うものか。つまり、大学SNSの場合、自己開示しあうことによるコミュニケーションツールという利点が、出発点から大きく阻害されているわけです。

 とすると、大学SNSを成功させるためには、一般的な電子的コミュニティの成立条件に加えて(あるいはそれとは別に)、コミュニケーションを活性化させる何らかの装置を用意しなければならないはずです。

 その意味で、既存の大学SNSの中で個人的に面白いと思ったのは、唯一、佛教大学の「縁(えにし)コミュニティ」ですね。これは、学生支援GPの事例集を読むかぎり、単なる電子的コミュニティではありません。むしろ、その実態は「ラーニング・コミュニティ」に近い。「ラーニング・コミュニティ」内のコミュニケーションをサポートするためのツールとして、SNSが用いられている。

 「ラーニング・コミュニティ」というのは、アメリカ合衆国で発達した教育技法のひとつで、個々の科目を関連付けたコア・カリキュラムと自宅学習を連結することにより、人為的に構築された共同学習環境を指します。

 事例集から「縁(えにし)コミュニティ」について少しだけ引用すると;

1回生対象のミッションプログラムでは、コミュニティ単位で受講し、佛教大学生としての自覚、主体的な学びの自覚、社会の一員としての自覚を促すとともに、大学生活をより豊かに、より安心して過ごすための指針やノウハウを与える内容となっている。この1回生対象のミッションプログラムは、教員・職員・上級生もコミュニティの一員として参加し、その三者が一体となってグループワーク等を活性化する。
 そう、この考え方が、「ラーニング・コミュニティ」の基本です。まぁ、事例集は「作文」ですので、どこまで実態を反映したものなのかは分かりませんが、少なくとも、たいへん上手にデザインされた教育モデルの中にSNSが組み入れられていることは分かります。大学SNSの上手な使い方のモデルといえるでしょう。

 ところで、たまには(↓)クリックしてくださいね。

 にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ 人気blogランキングへ

ニュータウンでの祭りの機能

 研究室に泊まりこんでの集中作業は、締め切りまでの作業効率が飛躍的に高まる反面、締め切りがすぎると体調を崩して2〜3日つぶれてしまうという欠点がありますね。

 今日も、スケジュール表には「(地域のクラブと)ツーリング」と書いてあったのですが、体力回復のためにキャンセルしました。

 かわりに、子どもたちと地域の春祭りに参加しました。天満宮で祭事を行ったり、お神輿を担いだり、字義通りの“お祭り”です。ぼくは無宗教ですが、子どもの情操教育のため、地域統合のためになるなら…と思いまして。

 子どもにはいい刺激になったと思いますが、地域統合に寄与するイベントだったかというと、ちょっと効果に乏しい印象でしたね。いや、親も子どもも気合が入っていた地域もあり、そういうところでは話が違うのかもしれません。でも、ウチはやや高齢化しつつあるニュータウンですので、お祭りの意味づけからして曖昧です。

 つまり、伝統行事としての意味合いは薄いし、高学歴層が多いせいか特定の宗教行為には参加しない人が少なくない。住民は地域統合の必要性を理念的にはわかっていても、都市的な個人主義の文化を持つ人が多いため、必要以上に仲良くなろうとは考えていません。それでもやってるのは、宗教行事を活用した、子ども会活動という意味づけがあるからですね。「子どものためになるなら、仕方ないけどやるかぁ」という感じ。

 地域の交流ということだったら、こういう中途半端なお祭りよりも、田舎のほうでやってるように、年に一度集まってお酒を飲むほうがはるかに効率的でしょうね。


 人気blogランキングへ にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ

Bluetoothヘッドセット

 先日、Bluetoothヘッドセットのことをチラっと書いたところ、検索エンジン経由で何件もの訪問者がいらっしゃいました。出始めの商品なので、みなさん苦労して情報収集されてるんでしょうね。いや、僕もそうなんですけど。

*****

 世界で初めてBluetoothヘッドセットつきのヘルメットを発表したのはMOMOデザイン。2004年9月のことでした。その後、ダイネーゼ、BMW、ノーランなどから相次いで発売されたものの、日本ではいずれも発売されずじまい。

 よだれをたらしながら海外のニュースを読んでいたところ、2005年10月、高機能ヘッドセットで名高いケテルから、ヘルメットの内装を換えるだけでBluetoothヘッドセット機能を実現できるという意欲的な製品が東京モーターショーで発表されます。すばらしい!と心待ちにした人は少なくなかったはず。

 ところが、待てども待てども発売が開始されません。1年以上もたった2007年3月に、ようやく予約注文の受付が始まったのですが、いざ詳細が明らかになってみると、東京モーターショーでの発表時ほどの輝きは感じられませんでした。その価格の高いこと。しかも、対応しているヘルメットの数が少ないこと。

 でも、最大の理由は、2006年12月には、すでにイタリアのセルラーライン社が開発したInterphoneが日本でも入手可能になっていたからでしょう。

 これはよくできた製品でした。いや、今でも、いくつかの点においてもっとも優れた製品といえます。発売されるやすぐに人気が沸騰し、一時は最大手の輸入代理店ラフ&ロードで品切れ状態が続いたりしました。

 さらに今年の3月には、COOLROBO、B+COMが相次いで発表。日本でもバイク用Bluetoothヘッドセットが普及期に入ったことをうかがわせます。この2製品は、Interphoneとはちがってステレオだし、プロファイルも豊富だし、3系統もの接続チャンネルを用意しているし、さすがに技術革新のあとがある。

 でもねー。3商品の比較はこちらのブログに詳しいですが、それぞれ欠点があって、これというアドバンテージがないのです。

 COOLROBOはSCMS-Tに対応していないので、東芝のようにSCMS-T対応機器にしか出力してくれない携帯とはつながりません。取り付けもグラグラするし、防水じゃないという致命的な欠点があるし、バイク用の製品としては剛性感がなさすぎる。

 B+COMはSCMS-Tに対応していますが、バイク用アマチュア無線機FTM-10SとはBluetoothでリンクしないらしい。

 そして、COOLROBOにせよB+COMにせよ、Interphoneに比べてマイクの取り回しが不便なのです。ジェットヘルメットであればいいのですが、フルフェイスやシステムヘルメットを使うかぎり、Interphone以外はストレスがたまります。

 ところが、Interphoneにも欠点があって、マイク接続部のアームが弱いのです。システムヘルメットでフリップを上げ下げしていると、長期使用に耐えられずマイク部分がもげてしまいます。まぁ、これはフリップがマイクに触れないように意識して使えばいいことですが。

 という感じで、今のところ「これで決まり!」という製品はまだ出ていません。5月以降にも新製品発売の噂がありますが、どうなることやら。

追記:こちら(ぼのぼの F800で行こう!)も詳しいです。


 にほんブログ村 バイクブログへ にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ 人気blogランキングへ

2泊3日目

 予定では昨晩までに全部終わるはずだったんですが…、ダメでした。もう一泊決定。

 平常業務をこなしながら仕上げること自体にムリがありました。とくに、一泊研修の付き添いで、丸一日分くらい想定よりも作業が遅れてしまいました。ぼくが今回もGPの申請を担当するんだという正式決定を、あと1週間でも早く出してくれていたらよかったのですが。

 と、ここまで書いたところで思い出しました。夏休みの宿題といえば、ふつーは始業式の3日前くらいからやるもんだと思いますが(え、ちがう?)、ぼくは始業式の日からはじめる人間だったのです。

 印刷や発送に当たる職員さんたちには迷惑かけることになりますが、ぼくに頼んだ時点でこうなることは決まっていたんだとあきらめてもらうしかありません。


 人気blogランキングへ にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ

研究室に泊り込み

| コメント(2)

 気候のいい日曜日。

 リアシートに大きな荷物を積んでバイクに乗っていると、対向車線のバイクがピースサインを出してきます。「ツーリング? 楽しんできたかい?」というところでしょうか。

 よもや、寝袋と着替えを積んで、研究室に泊り込みにきているところだとは思わないでしょうね orz

 そういえば、去年もそんなことを書いたような…


 人気blogランキングへ にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ

新入生一泊研修

 今年は1年生のクラスアドバイザーなので、金〜土曜日と新入生一泊研修の引率です。

 4月は年度初めなのでいろんな行事があります。こうやって学生を連れての研修旅行があったり、ガイダンスをやったり、履修指導をやったり、教室配布用のシラバスを印刷しまくったり、ゼミコンパでへろへろになったり、システムのトラブルに対処したり、時間割の設定ミスをなんとか解消しようとあちこちに根回ししたり、年度内に間に合わなかった調査報告書をあわてて書いたり(笑)。

 とにかく4月はあわただしい。なのに、文部科学省は、よりにもよってこの時期にGP申請の締め切りを持ってくる。勘弁してもらいたいもんです。

 わずかな自由時間にホテルで仕事モード。


 人気blogランキングへ にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ

ツアランスとアナキー

 昨日の記事は完全に間違っていました。一日乗ってみてハッキリしましたが、実際には、前輪と後輪の特性が違うので違和感を覚えていたのでした。かつて、前輪ツアランス+後輪アナキーにしたときには気づかなかったのですが、両タイヤの違いは思っていた以上に大きかったようです。

 このことは、タイヤを交換してもらって乗り出した瞬間にはもう薄々わかっていたことだったのですが

「せっかく新品のタイヤに換えたのに乗り心地が悪くなるはずがない」
そんなありがちな認知的不協和をおこしていたようです。クヤシイ。

 さて、メッツラー社のツアランスとミシュラン社のアナキーは、ともに優れたオン/オフ両用タイヤですので、もう何年も前から比較の対象として論じられてきました。ところが、タイヤの評価というのは主観的なものなので、なかなかみんなの意見は一致しません。

 大方の見解が確実に一致するのは、次の2点だけ。

  • ツアランスは硬めでアナキーはやわらかめ
  • やわらかいアナキーのほうが硬いツアランスよりもライフがやや短い
 それ以外の特性――ロードノイズの大きさ、乗り心地のよさ、横方向への滑りにくさ、加減速時の滑りにくさ、滑りだしたときにどれだけ粘るか、どれだけ倒しこみやすいか――については、議論が分かれてバラバラのままなのです。

 でも、最大公約数的にインプレッションを総合すると、だいたい次のような感じでしょうか。

  • アナキーはゴムが柔らかいので、路面にまったりと粘りつくような乗り味がウリ。柔らかいだけに振動を吸収して乗り心地もよく、滑りだしたときも粘りが強い。
  • ツアランスはゴムが硬いので、ヘンに路面に追随したりせず、素直に操縦に従ってくれる乗り味がウリ。硬めなのでやや乗り心地は劣るが、その分だけ長持ちするし、クイックにバイクを倒しこみやすい。硬いからといって滑りやすいわけではなく、限界性能は十分に高い
 さて、そうするとですね、前輪にアナキー、後輪にツアランスを履いたときにどうなるか? 答えは、コーナリングのとき、前輪は路面に粘りついてまったりと倒れてくるのに対して、後輪はさらっと倒れこんでくる、ということになります。

 分かりやすくいうと、後輪だけ横滑りするような乗り味になってしまうのです。ちょうど後輪のエアが不足しているような状態です。乗りにくいこと、この上ない(泣)。

認知的不協和の理論―社会心理学序説


 にほんブログ村 バイクブログへ にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ 人気blogランキングへ

タイヤ交換

| コメント(4)

 前後ともメッツラーのツアランスというタイヤを履いていましたが、前輪がかなり減ってきていたので、今朝、大学の近くにあるジャパンタイヤセンターによってみました。運よくミシュランのアナキーが一つだけ在庫にあったので、すぐに交換してもらいました。

 ツアランスもアナキーも同系統のタイヤなのでそう大きくは乗り味が変わらないのですが、交換後、びっくりするほどハンドリングが変わりました。

 交換前のタイヤも、まだスリップサインが完全に出てしまうところまではいってなかったのですが、じつは完全に終わってたんですね。

 なんだか乗りにくいなぁ、そろそろ9万キロだしオーバーホールしないといけないかなぁ、なんて思っていたのですが、どうやらタイヤのせいだったようです。

 電装カスタマイズもいいけど、タイヤがだめだと何をやってもだめなもの。ケチらず早めに交換が吉。自省をこめて。


 にほんブログ村 バイクブログへ にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ 人気blogランキングへ

傘さし自転車

 2006年から自転車の道路交通法違反について取締りが強化されていますが、違反実態の改善がまったく見られないということで、この4月からさらに強化されるそうな。

 まぁ、取締りに配備される警察官の人員が恒常的に増えるわけではないので、たぶん「春の全国交通安全運動期間」(今月6日から15日までの10日間)だけだと思いますが。

 京都府警のウェブにある「自転車のルールと罰則」によると、「傘さし運転」は罰金5万円です。反則金でも、科料でもなく、罰金です。しかも、5万円というと、自動車でいえば速度超過30km/h以上(一発免停)と同じです。かなり厳しい罰則ですね。罰則がきつすぎて、現場の警官も気軽にはキップを切ることができません(笑)

 まあ、悪質なケースを懲らしめるためだけに定めた罰則ということなんでしょう。個人的には、2〜3千円くらいにしておいて検挙数を増やしたほうが抑止効果が高いと思います。警告にとどめておくかぎり、まず改善は望めないでしょうね。

 今日はまとまった雨が降っているので、どの学生も傘さし自転車状態です。放置しといていいのかなぁ。15回授業のせいで時間割に余裕がないため、交通安全教育をやるのは難しいとは思うけど、おしゃれなカッパを売店にそろえてあげるくらいのサービスはやったほうがいいかな。


 人気blogランキングへ にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ

BMWのローカル文化

| トラックバック(2)

 ずっと前にバイクの種類によって異なる文化があるという記事(クルーザーとアメリカン)を書きましたが、BMWのバイクに乗る人たちには際立って特徴的な文化があります。それは、電装カスタマイズが好きだということ。

 たとえば、2年ほど前からバイクにもポータブルナビを付ける人が増えてきましたが、それまではナビを付けているバイクといえばほとんどがBMWでした。アマチュア無線のモービル機を付けているバイクもやはりBMWが多い。他にもレーダー探知機、自動空気圧計、ビデオカメラなど、BMW乗りのコックピット周りは、電子機器でゴテゴテしていることがめずらしくありません。

 また、冬には電熱ベストを着る人が多いのも特徴の一つです。一般にバイク乗りは、身体の自由度が制限されることを嫌がる傾向にあるため、バイクとケーブルで結ばれることはイヤがるものなのですね。だから、電熱ベストが暖かくて快適なことは分かっていても、ベストからバッテリーに電源コードでつながってしまうことに抵抗感があってなかなか手が出せないのです。

 でもBMW乗りは躊躇しません。快適になるなら、バイクとコードで結ばれることくらい平気です。電熱ベストのコードを腰につけ、アマチュア無線のコードをヘルメットにつけ、さらにエアバッグ・ジャケットのコードを胸につける。アンプがない場合は、さらにメディアプレーヤーからイヤホンのコードを耳まで延ばしていることもあります。

 どうしてこういう文化が発達したのか説明するのはさほど難しくはありませんが、その話はまた今度にしましょう。

 ぼくとしては、そういう文化とは一線を画しているつもりだったのです。でも、今から思えば、BMWを買って一番最初にやったカスタマイズはハンドル周りにシガーソケットを取り付けることだったし、初代Mio168が出るやいなやバイクに付けたし、どうやら初めから完全に文化圏に取り込まれていたようです。

 最近になってようやくそのことに気づきまして、なんだか吹っ切れたような気分になりましてね。もう遠慮することはないとばかりに、ナビとアマチュア無線機を取り付けることにしました。ただし、どちらもBluetooth付きの機種です。やっぱりコードが増えるのは面倒だし、なんとなく抵抗感があるし。

 今は忙しいので手をつけていませんが、5月半ばには立派な「ビーエム乗り」に成り下がっていることでしょう。

 ところで、Bluetoothといえば、ぼくはタンデムのときに会話をしたり、乗車中にも携帯電話に出られるように、Bluetoothのヘッドセットをヘルメットに取り付けています。イタリアのセルラーラインという会社から出ているインターフォンという商品です。

 これまでずいぶん活躍してくれましたが、ナビ、無線機、携帯という3系統と連結するには力不足なのですね。モノラルだし。

 で、買い換えました。デイトナから発売されているクールロボ。ところがこいつ、今つかっている携帯との相性がよくないのです。出始めのネットワーク機器は、なかなかうまくつながってくれませんね。

 携帯のほうを買い換えるということも考えましたが、夏に出ると予定されているauのスマートフォンを待っているところだし、まぁしばらくはだましだまし使っていくしかありませんかね。


 にほんブログ村 バイクブログへ にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ 人気blogランキングへ

スニーカーと「リーダーの資質」

 たぶんエイプリル・フール記事だと思いますが、ロイター日本語版のウェブで4月2日付けで流れてきたのがコレ↓

「スニーカーを年3足以上購入する人、リーダーの素質大=米調査」

……年間3足以上スニーカーを購入する人たちは、そうでない人たちと比べ、アイデアやビジョンといった現代のリーダーとしての資質を持っている率が61%高かった。このほか、積極的に自己主張する率が50%、より自発的である率は47%、それぞれ高かったという。

(ロイター「世界のこぼれ話」ニューヨーク 4月1日)→記事のウェブ魚拓

 この手のマヌケな調査結果に関する報道は普段からたくさんあるので、いちがいにエイプリル・フールだと断定できないところがクヤシイ。とりあえず気になるのは;

  • 「現代のリーダーとしての資質」の指標として、「アイデア」や「ビジョン」は妥当かどうか。
  • また、それらはどのようにして測定したか。
  • 「61%」などの数値が並んでいるが、合計は100%なのか?
  • 100%だとすると、「自己主張する率」などについて2群間で50%もの開きが出るのは非現実的。測定がおかしいか、加工がおかしいか、サンプルが信頼できないか、のいずれかである可能性がある。
  • たぶん、サンプルが極端に偏ってるか、少なすぎるんだろう。マーケティングっぽい調査なのでランダムサンプリングはしてないだろうし。「スニーカーを年3足以上購入する人」が5人とかだったりしても驚かないな。

 で、もしこれらのツッコミどころに合理的な回答が得られるとしたら、次に気になるのは;
  • もちろんスニーカーを買えば自己主張するようになるわけじゃない。かといって、自己主張をしたり、「リーダーの資質」がある人ほどスニーカーをたくさん買うわけでもない。おそらく、第三の要因が介在した擬似的な関連である。
  • だとしたら、第三の要因は何か。
  • 黒人社会なら階層性で説明できそうだけど、WASPはどうかなぁ…
と、けっこう楽しませてもらいました。


 人気blogランキングへ にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ

キーワードマッチング

 このブログに訪れる学生たちを読書に誘導しようと考えて、Amazonのアフィリエイト広告を貼り付けてみました。「Amazonおまかせリンク(R)」という、いわゆるWeb2.0的なキーワードマッチングによる広告です。説明文を引用してみましょう。

Amazon おまかせリンク(R)を利用すると、アソシエイトメンバーそれぞれのWebサイトに適した商品を自動的に表示することができます。たとえば、数千規模のDVDレビューコンテンツを持つサイトの場合は、レビューされたDVDやそれに関連するタイトルが表示されます。リンク作成時の設定に応じて、カバーイメージやAmazon.co.jpでの最新価格も自動的に表示されます。この例の場合、DVDストアの商品のみに限らず、関連性があれば他のストアの商品が表示されることがあります。映画のサウンドトラック、特定の映画に関連したビデオゲーム、関連キャラクターのおもちゃなども表示対象になりますので、特別なメンテナンスなしに購買率を上げることが可能です。
 というのですがねぇ。しばらく試してみて確信しました。マッチング精度が低すぎる!

 まあ、このブログはテーマが多様なのでSEOには向いてない(教育なら教育、バイクならバイクに特化したブログのほうが検索エンジン対策に有効です)し、したがってサイト全体のキーワードがバラついてしまうのもしょうがない。

 でも、カテゴリー・アーカイブのページ(右のウィンドウの「カテゴリー」欄にあるリンク)は話が別です。ある程度テーマが一貫していますので、単語に分解していけば出現頻度の高いキーワードを拾い上げることが可能です。たとえば、カテゴリー「バイク」の全ページを、chasenなどの分かち書きソフトウェアで解析すれば、確実にバイクという単語が最頻語になるはずです。つまり、カテゴリー・アーカイブはキーワードマッチングに適した内容になっているはずなのです。

 にもかかわらず、まともな関連書籍が表示されたためしがない。どうやら、「Amazonおまかせリンク(R)」ではちゃんとしたキーワードマッチングは行っていないようです。

 かといって、キーワードマッチングの効率がいいというだけでGoogle AdSenseを入れるのは、学生たちを読書に誘導するという目的に合わないし。

 そう都合よくはいかないなぁ。

追記:「社会・政治」カテゴリーの書籍を表示するように変更しました。


 人気blogランキングへ にほんブログ村 教育ブログ 大学教育へ にほんブログ村 科学ブログ 人文・社会科学へ

このアーカイブについて

このページには、2008年4月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2008年3月です。

次のアーカイブは2008年5月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。